達者で長生きするために No.176 R3.8
プチたけのオーナーのお母さん、85歳 薬剤師のコラム
オリンピックが始まりました。昨晩の開会式典の素晴らしかったこと。全世界か ら集まったスポーツマン達が嬉々として、そして楽しさを全身で表現して足取りも はずみ歩いている様子は平和の祭典そのものでした。戦争も一時停戦とか。この様 な人々の友愛の姿はオリンピックならでは…と心から思いました。コロナ禍のまだ まだ大変な時にこのような沢山の姿が見れることは全世界の人々へのエールにもな ったと思います。延期もありました。つまづきも多々ありました。でもあの人々の 姿を見たら人々の愛と善意のエネルギーがワァーっと TV で又その場で見ている 人々を感動させたと思います。あのあふれんばかりのエネルギー、この力の集結あ ればこそ世界平和も夢ではない、そして心を一つにすることの幸福感、充実感、高 揚感、心がより広くなり人々を包み込んで本当に幸せな時間でした。次々と紹介さ れる国々、どこにある?と頭の中でアンテナを振り廻しましたが知らない国の多か ったこと…遠い国からようこそ!戦争中の国からようこそ!見ている側も幸せを感 じ高揚感にあふれました。
さて、オリンピックの競技に引き込まれている間にも、コロナはその活動を止め ることなく我々の生活を蝕んでいます。私たちは気を許すことなく、対コロナ予防 のための対策、生活の一部になっている予防策を忘れることは出来ません。ワクチ ンの普及と、そのワクチンを運ぶ手段がアフリカの僻地までもドローン等で運ばれ ている事も知りました。少しでも早くワクチンが世界の隅々まで届き人々の命が救 われることを祈ります。
先日、「NASA の宇宙への挑戦」という TV 番組が深夜 TV で放映されていました。 太陽系は 46 億年前に誕生したとか、宇宙の氷の巨人といわれている天王星は太陽系 七番目の星で H2(水素)He(ヘリウム)で出来ているとか。探査機ボイジャーが観測し ているとか…。今が 175 年に一度の観測のチャンス(?)だとかいうことでしたが NASA が挑戦した最も遠い惑星は冥王星。これは太陽系最後のフロンティアで 20 世 紀になって発見されたとか、最も遠い所にある惑星で届くまで 10 年かかるそうです。 氷の天王星は雲海が 10 ヶありマイナス 224°C、太陽系で一番冷たい氷の巨人だとか。 土星探査機カッシーニがこれから活動するとか、私の頭ではついていけない??? で、こういう事を小学生でも理解できるようにやさしくやさしく解説してもらえる 場所があったら私も少しはついて行けるのに…と思いました。今ここに書いている ことも正しく理解できず間違って書いているかもしれません。少し涼しくなったら 図書館に行って宇宙の本を探してみましょう。世界には知りたいことが沢山ありま す。これから成長していく若い人たちは私等の知りえない沢山の事を知ることが出 来るのですネ。うらやましい限りです。今年 85 歳では先が見えています。やっぱり 私は生まれ変わって次の世代を生きたい―そう思います。
さて先日、韓国料理の先生を招いてその会が我が家で催されました。日本にいら して 10 数年、ハングルと韓国料理のお教室を国立で開いている先生です。私は小学 校 3 年の時終戦を迎え、ソウルから引き揚げてきました。終戦後 60 年の時、はじめ て娘や孫を連れてソウルを訪れました。その時はじめて韓国料理を食べました。ソ ウル時代は戦時中だったからか、キムチ(その頃は朝鮮漬けと言っていました)しか 知りませんでした。韓国ドラマを見るようになって韓国の料理が沢山あることを知 りました。そして数回韓国を訪韓してそれを味わい、最近はデパートのレストラン 街にも韓国料理の店があり旅友と時々訪れては旅行の思い出話に花を咲かせます。 サムゲタンが沢山の生薬を使い薬膳料理であることもその旅行で知りました。仕事 上、漢方の勉強の中で人参、大棗 etc…そういうものが韓国料理に使われている事 を知りとても身近に感じました。
今回の料理はサムゲタンとキュウリのキムチでした。
〇サムゲタン ひな鶏や生の高麗人参、ニンニク、なつめ、他沢山の生薬を使って煮込む料理です。 〇キュウリのキムチ 塩水につけたキュウリに唐辛子、キビ砂糖、カナリエキス、ごま、すりおろしニン ニク、天然塩、梅エキス、エビ塩辛、玉ねぎのみじん切り、ショウガすりおろし、 ニラなどを混ぜそれを詰める。
夏の冷えた体にはサムゲタンは身体を芯から温め体中の血の巡りが良くなってほ っとしました。キュウリのキムチはサムゲタンの優しい味の後のピリッとした辛い 冷たさが身体を引き締めてくれ、夏バテ気味の体には元気を補ってくれる嬉しい料 理でした。皆で美味しく頂きながら先生を囲んで、しばらく楽しいおしゃべりが続 きました。夏風邪をひきぐずぐずしていた私には一番の料理でした。
竹野 歌於子