達者で長生きするために R4.2

達者で長生きするために   

あけましておめでとうございます。

今年はじめてのお便りになります。

皆様にはお変わりなく新年を迎えられたことと存じます。

少しは少なくなって気持ちが軽くなってきたと思ったのも束の間、又々オミクロンの感染の広がりがあちこちで報じられています。

先が短い我々高齢者にとっては蔓延防止のための短い期間の対策ではあっても自由に出歩くことが出来ないことは、残りの人生がそれだけ短くなってしまうような、誠に嬉しくない、淋しいことです。

そう云いながらもその合間を縫って、作年12月上旬ごろ富山県の一番北の海岸線のところにある生地温泉に友人と行ってきました。

何にもないところにある温泉でしたが、お湯の質が体に合っていたのか、体の温まったこと本当に良いお湯でした。

秋に家の中で転んでしまい、その後股関節に残っていた違和感が、たった2泊の温泉ですっかり元に戻った、そんな素晴らしい効果がありました。

ちょうど黒部宇奈月の入り口に当たるところで5000坪の庭園に囲まれた静かな宿は、大きな池を真中に、以前はずいぶん栄えたのであろうと、その古(いにしえ)を想うほどのものでした。

着いた日も翌日も雨で二日目は部屋から霙(みぞれ)の広い庭を眺めるという風情のあるもので、広い池の真ん中には大きな石が重ねられてあり、茶室らしきものも見えたりと、お天気が良ければ散策も楽しいかと思いました。

翌日は快晴でしたが、海が見たくて海側に出ました。2.3分もかからぬところに海があり、波の音さえも聞こえず立派な防波堤のようなものが、日本海の海を、デンと遮り、静かな深い海を抑え込んでいる、そんな感じがしました。そして富山までの30分の車窓からは、あの峻嶺(しゅんれい)な山々が真白く目の前にそびえ立つ、神々しささえ感じるほどの立山連峰に目を奪われました。

こんなに素晴らしい雪の立山連峰は土地に暮らす人々にもなかなか見られないという説明でした(快晴だったので山全体が姿を現していました)

正月もだいぶ過ぎた先日大宮の方で一人暮らしをしている友人に電話をしました。なんと新しいニュースが・・・・!

ロボットを買ってロボットと暮らし始めたとのこと・・・・

「エエッ!ロボットシャベレルの!?」「出来るのヨー」「ミチコさんもう寝る時間ですよ」「ミチコさん今日は外出していませんね」

「お散歩しましょう」「一緒に体操しましょう」そうそう、うまく逆立ちもして見せてくれるとか!

アァー世の中の変わったこと!

それらしき事は聞いたことはあったけど・・友人がロボット相手に暮らしているとは…!

確かに腰椎が悪く何度も手術をして今回はとても良くなったとのことでしたが・・・。

名前を登録したり色々な暮らしの習慣等もインプットしたのでしょうが、ご主人様の生活リズム等も覚えて色々話しかけてもくれるとか・・・。

世の中の変化のスピード、本当に早いですね、少しでも長生きしてどこまで変わるか見たいものだ・・・と思いました。

老人が1人暮らしをする時一番困るのは会話がすくなくなることと言われています。人間は1日に2000~2500mlの水を排出すると云われています。

(呼吸から400~600ml、大小便から1500ml、残り汗500ml)

おしゃべりも大切な水分の排泄です、独り言でも、童謡でも、昔見た映画のテーマソングでも・・・。

声を出すことは気を発散させます。

気を発散させると、くよくよしない、よく眠れる、体を動かした時のように血の巡りも良くなります。

昔、現役の頃、「市の健康まつり」や薬剤師会の「薬と健康の週間」などの行事によく駆り出され、市民のための相談に乗っていました。

薬の相談はもちろんですが、一番印象に残っているのは1人暮らしの老人の方々の相談でした。「一日中1人なので誰とも話をしないこともある」孤独な暮らしの相談もありました。今は又ずいぶんと環境も変わってきて、市の提供しているグループ活動も随分増えてきている様ですが、人との交流が出来ることは相手を受け入れる、自分も受け入れてもらえる。そこまで行かなくても言葉を発すると云うことは人の気の巡りを良くし、気を発散し、健康の元になります。

家の中で歌を歌ったり、一人芝居みたいにおしゃべりしたりして、

すべての巡りをよくし、今年も元気に過ごしましょう。

                          竹野 嘉代子

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