達者で長生きするために
達者で長生きするために
NO187.R4.11
今年の秋の彼岸は、いつもとは大分違った賑やかなうれしい日々でした。
今年は息子の方の孫が二人とも結婚したので、お彼岸の日は全員集合で8人の大家族での墓参りとなりました。
以前は東京の西多摩霊園でしたが、息子が茨城に住むようになったのでそのまま東京に置いたのでは、私が居なくなったら、娘が自分の家の墓と実家の家の墓の両方を見るのは大変だからと、数年前茨城に移しました。
今回は千葉にいる私の従弟も参加して呉れて、昔話もたくさんできたし、とても意義深いものとなりました。(一人っ子の私に取っては弟のような存在として育ちました)
孫達の結婚の時はその配偶者達とは、あまり話もできなかったのですが、今度はゆっくり話も出来て、やはりこういう内輪の集まりは密な時間になって、とても良かったと思いました。
一人っ子である私が二人の子供に恵まれ、その子達が各々に配偶者を得、自分の家族を連れて集まり…..
こんなに沢山の人数になったと….皆の様子を見ながら、本当に嬉しく、感動の時間でした。
まだまだ、これから人数が増え、広がっていくのでしょうが、嬉しさで胸がいっぱいになりました。
茨城ならではの「シャトウ〇〇」での昼食会も、とても美味しく 和気あいあいのゆったりとした時間でした。
素晴らしく晴れた空だったり、急に晴雨が降ったり、の一日でしたが、墓参りや公園の近くで開かれていた、瀬戸物市の見学する時間は晴れ、食事や車での移動の間に雨が降ったりと、私たちの行動に合わせて雨も降ったり止んだりと、空の上から誰かが旗を振って呉れている様にさえ思えました。
今年の夏は四十数年ぶりに北九州の墓参に帰り、娘に取っては父方にあたる親戚の人々との懐かしい交流もでき、とても意義深い年になりました。しかし夏の旅は八十路半ば過ぎた身には負担だったようで、博多から門司、角島、萩まではとても順調でしたが、玉造り温泉に降り立った時は急に足がもつれ人手を借りて、やっと旅館の敷居をまたぐことができたと云う有様!
部屋に入るや、これは「ここで冷やして対応します」という支配人らしき男性の方の指揮で、脇の下から、首の廻りをすごく冷たいごわついた保冷剤で冷されそのまま眠ってしまいました。
空腹で目が覚め、届いていた、夕食の料理を少し食べ、又寝入っててしまいました。翌朝は元気になり、温泉に入り、朝食も美味しくいただきました。熱中症だったようです。
しかし、あの支配人らしき男性のテキパキとした指示は素晴らしいものでした。これはここで冷やします。救護所に行っても順番待ちで、その間何もしてもらえず待たされるので…と。
きっと毎日沢山のお客様の対応をするので、色々勉強して対応されているのだろうと心強く思いました。
娘との車での二人旅でしたが、老人はフロントガラスから直射日光をあびることは熱中症になりやすく、エアコンで車中温度が下がっているので、その症状が自覚できにくいので要注意‼と云うことを後で車のラジオで聞きました。
年を重ねると身体中の水分が少なくなっているので、症状が出やすいようです。私は玉造り温泉ではグーグー寝ているだけでしたが娘には心細い思いをさせてしまいました。
それでも、その後は元気になって、萩、足立美術館、出雲大社と予定通りの場所を廻って帰宅しました。
萩は落着いた街並みで、あちこち廻りましたが後でパンフレットを詳しく読むと海の近くの方に沢山の焼物の窯が集まっていたとのこと…..少し残念でした。
今年は息子が還暦なので祝に萩焼の夫婦湯飲みを求めました。
振り返って見るともう来年では出来ない、今年だから出来た旅だったかと思います。娘には大分心配をかけてしまいましたが、とても思い出深い旅になりました。
竹野 歌於子